2011年06月07日

遺伝子に,美を決めてもらわなくてもかまわない


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「散らし書き」に通じる
非対称(アシンメトリー)の美を
感じる心は、
私たち日本人の
DNAに
刷り込まれていると
言っていいのです。

――と、先生は
おっしゃって
いたけれど、
外国で暮らした
時間が長いボクに
「散らし書き」の感覚が
わかるだろうか?
河合克敏『とめはねっ!鈴里高校書道部』8 p.11(ヤングサンデーコミックス)



河合克敏『とめはねっ!鈴里高校書道部』8巻でましたね。

この巻は大槻藍子ちゃんを愛でるための巻ですね。
藍子ちゃんかわいいよ。

さて。

鈴里高校書道部のひとたちが、
大東文化大学の書道学科をモデルとした大学(取材協力大東文化大学書道研究とかいてあることから判断しました)のオープンキャンパスにきたという
設定です。

で、引用箇所は「散らし書きの創作」というお題をだされたときの、
書道部員大江くん(プリンスエドワード島からの帰国子女。カナダの公立学校で教育をうけてきて、一巻で「いじめもないけど友達もできない。ボクはまだ日本語がうまくしゃべれないしなぁ…」というせりふがある。p.18そのくせ日本のいみわからん学校文化にすんなりと適応し、勉強書き文字言葉には不自由してないという謎設定)の回想です。

「散らし書き」に通じる
非対称(アシンメトリー)の美を
感じる心は、
私たち日本人の
DNAに
刷り込まれていると
言っていいのです。


というセリフは、大学のセンセイが言ってる設定です。
「マンガだから」でいいっちゃいいけど。
大学の先生がこんなこと、ほんとにいうんだったら大変ですね。

まず、
「日本人」ってなんだよ。私は日本国籍をもって日本語を第一言語としてるけど「「散らし書き」に通じる非対称(アシンメトリー)の美」なんてものにはまったくぴんときません。
「日本人」なんてなんのことだかわからない。
で、まあ。かりに日本国籍を持つ人を日本人と定義したところで、
日本人全員「「散らし書き」に通じる非対称(アシンメトリー)の美」っていう美意識をもってるの?
しかもDNAレベルで?

というか、「美を感じる心」にDNAは関係ないよね。
遺伝子情報に「美を感じる心」はのってないとおもうんだけど。
そしてDNAはなんかの比喩である可能性もあるが。
ちょっと比喩にしては微妙すぎる。

まにうけて
「DNAだって、あたまわるいー。ぷぷーっ!」
といってしまうような私みたいな人がいるとおもうので。

大学の授業で「日本人のDNA」とか、危なくていえない。私だったら。

というか、 「日本人だから」、美がわかるの? 「美」をDNAにきめてほしいの?
書道の人は「美」について、自分でがんばって、かんがえて、てにいれたんじゃないの?

posted by なかのまき at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 「とめはねっ! 鈴里高校」