2009年11月24日

書道は滅びるかもしれない?

『とめはねっ! 鈴里高校書道部』(河合克敏・小学館)

という書道のマンガを紹介してもらって、
このマンガについていろいろかきます。

とりあえず、その準備で。
思ったことを。


私の通ってる大学の性格上、私の知り合いにも書道の先生や、書道の資格をもってるひとや、書道家がいるのですが、
わりと、みんな書道の行く先を憂えているんです。

「書道は将来滅びるかもしれない」

みたいな極論をいう人がいて、
まー、そうでなくても
「パソコンの普及で書道はすたれる」
みたいなこと、すごく言うんです。

でも、なんで滅びる心配してるのかまったく私にはわかんないんです。


そんなに書道って、マイナーな趣味でしょうか。

まず、
小学校中学校で必須ですよね。書写。
書写がないと、子供はどうやっててがき文字をおぼえていいのかわからない。
高校にはいったとしても、芸術選択で「書道・美術・音楽」の3択って、多いんじゃないですか?
そして音楽や美術が好き、なんていう生徒なんか一握りです。

音楽とかよくわかんないし、絵も下手だし、っていう生徒は、
「とりあえず字をかいておけばいいんだろ」
ってかんじで。
芸術選択は書道は一番人気だったような記憶があります。

お稽古事だって、書道教室って、わりと人気のある習い事じゃないかとおもうし。
通信講座とかでも「ペン習字」って大人気ではないですか。

むしろ華道とか茶道とかにくらべれば。
(比べていいのかわかりませんけど)
学校教育のシステムにがっちり組み込まれて、
保護されてる比較的安全なジャンルなのではないかなー、
って気もするんですが。

書道が滅びる心配なんかする必要があるんだったら「フラダンスは滅びるかも」「ウクレレは滅びるかも」「鉄道模型はほろびるかも」「将棋は滅びるかも」って、もっとマイナーな学校教育制度にも守られていない趣味の滅亡を心配すればいいのに。

なんで書道の人たちがそんなに悲壮感をただよわせているのか、
いつも私はよくわかんない。です。

あと、どうしてそう悲壮感を漂わせるときに必ずパソコンを引き合いに出すのかもほんとうに、理解できません。

ちょっと先取りしますが、『とめはねっ〜』にも出てくるんです。
そういうセリフが。


それにしても、
日本の高校生はみんな、
当たり前のように
携帯電話を持っているんだな。

まてよ?
「書道」の字
読めないのも…

書道部に人が少ないのも、
"メール"が普及したせい?

(『とめはねっ! 鈴里高校書道部』1巻 32ページ)


出ました。
「書道が衰退している」
という本当なのかよくわからん前提の元で、ケータイやパソコンのメールを悪者にしてる発言。

私は、もし本当に書道が落ち目なのだとしたら、それはケータイとかパソコンじゃなく。

横書きのせいじゃないかとおもうんですけど。

いや、ちがう。
横書きのせいじゃなくて。
横書きが当たり前になったこの世の中で、
縦書きにしか対応できていない書道業界の怠慢が原因だとおもうんですけど。

縦書きの場合、字の中心線が問題になるけど、横書きの場合、字の肩がそろってることが字の美しさと関係しているんじゃないかな、と思うんですけど。

書道って、縦書きの字の美しさしか問題にしてないですよね。
横書き書道って、ないですよね。

横書きでてがきの文字を書くとき、書道って役に立たないんですね。
で、もう世の中は圧倒的に横書きが多いですよ。
小学校の教科書みればわかります。

縦書きの教科書なんか、「国語」と「書道」だけでしょ。
ノートだって横書きでとっているでしょ。
でも、書道は縦書きしか教えてないでしょ。

まあ、書道なんだから、伝統を守りたいというのもあるかもしれないけど。
そもそも明治時代に、書道の人はひらがなと漢字の大きさをほぼ同じにして、学校教育と活字印刷のために工夫をしたじゃないですか。

なんでいまそれができないんですか。
横書きが増えたのなら、
横書き用の書道を開発すればいいじゃないですか。
なんでそれをやらないんですか。

もしくは、「書道を、ニホンのでんと〜を守るために、横書きはやめましょお〜」とか、そういう運動をしたっていいかもしれないじゃないですか。

そういうこと、一切やらないで、
「ケータイが悪い、パソコンが悪い」
って被害者ぶってるのはどうなのかとおもう。

あと、ついでに言うけど、
というか、これが本題ですけど。
左手で字を書く人を排除してきたのも書道じゃないですか。
いまは左手利きのこどもを右手矯正(強制)しない場合だって増えてるんです。
それなのに、いつまでたっても書道は右手書字ばっかりに都合のいい世界で、
しかもそれが学校教育のなかで通用してるのが、よくないとおもう。
左手で字をかくこどもの、「左手で字を書く権利」と「左手で字を書くための学習の権利」は無視されてる状態です。


ちょろっと検索してみたらペン習字のサイトでこんなこといわれてます。
http://www.happy-club.net/others-pen.html


最近は日本人ても若い人に左利きが多くなりました。子供の頃の親の躾が甘かったのてしょうが、字がうまくなりたかったら、
先ず左利きを正常な右利きに直してもらわなければなりません。



ひどいですね。

こんな状況だと、書道の人に

「将来書道は滅びるかもしれない」

とかいわれても、

「うん、滅びちゃえばいいじゃない」

と言いたくなってしまいます。
そして滅びちゃえばうれしいんですが。
ざんねんながら、私が生きてるあいだは滅びないでしょう。
書道。
posted by なかのまき at 22:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 左手で字をかくこと
この記事へのコメント
よこがき、はいしうんどー、してるひとわいますねー。いしかわきゅーよー。そのてん、すじわとーっとるけど、そのぶん、オカルトになってます。
Posted by prov at 2009年11月25日 10:47
provさん

コメントありがとうございます。
このブログは論文にはできないレベルの思いつきを書き付けていこうとおもいます。

よこがき廃止運動も、よこがき書道も、左手書道も、かんがえて、やってる人はいますね。

書道の教科書にも、申し訳ていどに横書きについてもふれていますし。
左手書道についてはまた別記事でかこうとおもいます。

しかし、ぽつんぽつんとそういうことをやってるひとはいるようですが、
書道全体の流れとして、書字教育に影響するレベルで考えると、なんかどういう態度なのか、よくわかんないんですね。
とくによこがきと書道については、いったいどう考えているのか。
まったくみえてこない。

悲壮感ただよう系の書道関係者の意見からは「パソコン気にくわない」っていうメッセージはすごく感じるんですが、
てがきの横書きについてどう思ってるのか、そこがあまりよくわからないんです。

もしかして書道には横書きの普及よりパソコンの普及のほうが悪影響だと考えられているのかな。
よこがきかたてがきかなんか、書道にとってどうでもいいことなのかな。

私はどうでもいいとは思えないんですけど。
Posted by なかのまき at 2009年11月26日 23:40
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