2010年04月20日

トンボシーチキン

明石要一(2010)「子どもから「好かれる先生」の子ども時代―マルチ遊び体験の大切さ」『児童心理』64-6 pp.35-41

 子どもたちはどんな教師が好きなのだろうか。これは永遠のテーマである。教師は子どもの未来に責任をもっている。子どもの成長に大きな影響を与える職業である、それが可能なのは子どもが教師が好きで信頼するからである。(p.35)


というわけで、子どもに好かれる教師の研究だそうです。
いろいろな研究テーマがあるものですね。


 新卒教員のリタイアが増えている。一年間で二〇名弱の新卒教員が自宅療養や退職をした県がある。(略)
 子どもが変わってきたことは言うまでもないが、子どもともの「車間距離」は一番近いと言われる教育実習生が子どもとかかわれないようである。(p.38)


うん。
教員の離職が目立ってきたのは、教育実習生が子どもと遊べないからだそうです。

うん、というか、そう。先生の離職率がたかいってのは、風のうわさできいていて、教育業界がブラックなんだろうな、と、私は素人考えで素朴に考えていたのですが。
専門家の意見をきいてみないとわからないですね。
そうか。なるほど。
教員の離職率がたかいのは、教育実習生が子どもと遊べないからなのか。なるほどー。これは、素人には思い付かないですねえ。



ケンカの仲裁やふざけている子どもを静かにさせることは、かつてガキ大将を経験した者なら朝飯前であった。それが今の学生たちにはできていない。どうも、思春期の遊び体験が不足しているのではないだろうか。
 そして、興味深いことに、子どもに手こずる学生には次のような特徴がある。

  ・好き嫌いが顔に出る
  ・恋愛でふられてもあきらめない
  ・敬語がうまく使えない
  ・誰からも認められていないと思う
  ・友達の数が少ない

 人間関係能力に自身がもてない学生が実習で苦労している。そうした学生は、子どもの反応がよい発問作り、見やすい板書は言うまでもないが、「泣いている子どものなだめ方」や「子どもの心をつかむ話術」「嫌いな物でも食べる」ことにおいても自信をもてないでいる。


……きょうみぶかいなあ。たしかに。
「敬語がうまく使えない」とか。
あと、「恋愛でふられてもあきらめない」なんか、
誰がどうやって調べたんだ。監視カメラとかつけてたのかな。
それは倫理的に大丈夫なんだろうか。
それとも、ただの思いつきを列挙しただけ……いやいや、もちろん、論文にするくらいなんだからしっかりした根拠はあるんでしょうね。も、もちろん……

あとさ。「泣いている子どものなだめ方」と「嫌いな物でも食べる」をならべるこの文章。
こういう文章を読むと、自分がいかに常識のわくでしか物をかんがえられない人間であるかを痛感します。
「泣いている子どものなだめ方」と「嫌いな物でも食べる」が同格か。この発想はないわ。
私にはこんな文章ぜったいかけない。いや、興味深い。

 こうした研究もある。子どものころの遊び行動がどんな大学生を育てるか、を調べた調査結果である。大学生の自尊感情は思春期の遊び行動で培われる、というものである。小学校高学年のときの「屋内遊び」「外遊び中心(野外派)」「屋内遊び中心(オタク派)」「外遊び・屋内遊び両方(マルチ派)」の三タイプに分けている(p.40)


 子どもに好かれる教師になるには、大学生になってからでは遅い。小学生のときいの遊び行動が大切になる。(略)
 子どもから好かれる教師になるには「心・体・技」を備えなければならない。「人間味」と「授業力」と「熱意」である。そのためには、屋内遊びと外遊びの両方を経験したマルチな遊び体験が求められる。(p.41)



それにしても。子どもに好かれる教師になるには大学生になってからでは遅いらしいです。どうにも絶望的な結論ですね。
外遊びと屋内遊び両方やってなかった人間は、教師になっちゃいけないと。
つまり、あれですね。就職試験の面接のときに、
「あなた、小学校高学年のときどうやって遊んでました?」
ってきいて、「もっぱら外遊びです」って人と「もっぱら屋内遊びです」っていうひとを切り捨てるという以外に、選択肢はない、と。
「はい、大学生になってからでは遅いからね、不合格。あんた教師になっちゃいけません」
って。
そうすれば教師の離職率も下がるんですね。

だいじょうぶですか?


えーとねえ。
外遊びって、いうけど。
外遊びって、こどもたちが群れになって
「わーいわーい」
とか、そういうのばっかりじゃなくてもいいですか?

たとえば。
トンボの身をむくとシーチキンに似てるからね。


「トンボでシーチキン」
とかね。やりましたよ。わたしは。
「オタマジャクシをカッターで解剖」
とかね。
「魔女の宅急便ごっこ」
とかね。ろくなことしてなかったですね。
ちなみに、「魔女の宅急便ごっこ」は、「ほうきにまたがって2楷から飛び降りる」みたいな、こどものたわいない心温まるごっこ遊びではないです。
この遊びははっきりと犯罪レベルで、親にばれてすごい怒られて、いま考えるとほんとうにひどい遊びだったので、ここに書きません。
まだ我が身がかわいい。

まあ、外遊びっても、そういう。
外遊びにも色々あってね。
陰湿な外遊びばかりしていた人でもいいですか?

・室内でゲーム
・屋外でオタマジャクシ解剖
(もしくはトンボシーチキン、もしくは魔女の宅急便ごっこ)

というわけで、テレビゲームも外遊びも両方こなしてるので、
私は先生に向いてますね。
教員免許をもっていないことが悔やまれます。
posted by なかのまき at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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