2010年06月16日

ポリシー

前回の記事

「画数をまちがえて書かれた字は、いくら読めたって、字じゃない、記号です」
「だって左手でかくとあの画数を忠実にまもるの、無理だよ。 え? あなたは私の字を字とみとめないの? ふーん。まあいいや。あなたに字じゃないっていわれたって、べつにいいよ。字じゃなくていいや。あなたに字じゃないっていわれたって、ぜんぜんかまわない」


「字じゃなくていいや」って、無責任に言っちゃってますが。
これは、誰でも言えるわけじゃないんですよ。
私が大人だから「あなたに字じゃないっていわれたってかまわない」っていえるわけですよ。
学校にいってるこどもは、書道のせんせいに「こんなの字じゃありません!」
とかいわれたら。
「学校つまんないんでかえっていいですか」
くらい言えたら上出来ですね。

まあいいや。
はい。

そうそう。
左手で字がかきにくいんだよ
っていうと
「右手で書かないの?」
っていわれて、
「なんで左手でかいちゃいけないの?」
って言い返して、
「ああ、左手でかくのがポリシーなんだ」
っていわれて、腹がたったことがあります。

なんか、このブログだけ読むと私、腹が立ってばかりいるような人生にみえますが、そうでもないですよ。

で、なんで「左手でかくのがポリシー」とかいわれると腹が立つかというと、前にどっかでかいたのですが「左手でかくのがアイデンティティ」といわれるのとおなじで、腹が立つんですよ。

「右手でかくのがふつう。左手でかきたがってるヤツは政治的に偏向した思想の持ち主」
っていうポリシーがないと
「なんで右手で書かないの」とか「左手でかくのがポリシー」とか言えないんですよ。

「右手で書くのはダメなんですか」
むしろね、とかいうとき、それは、それを言ったヒトのポリシーがすけてみえるわけですよ。
「多数決で勝ってる自分は少しも損をしたくない。自分が損をしないためなら少数の側のひとをいくらでも踏みつけてかまわない」っていうポリシーがないとね、
「右手で書くのはダメなんですか」
なんて恥ずかしいこといえないですからね。

なんか、私
「なんであなた、そんなに利き手にこだわるの?きもちわるい」
みたいなこと、思われてそうですけど。
むしろ、右手利きに徹底的に都合よくなってるこの社会がね、
むしろ、
「なんであなた、そんなに右手利きにこだわるの?」
って、私は言いたいわけなんです。
「なんでそんなに、字は右手ばっかりにつごうがいいの?」
「なんでそんなに、自動改札機は右側にしかキップ投入口がないの?」
「なんでそんなに、右手利きがちょっとも損しないように、がんばってるの?」
「なんでそんなに、右手利きにこだわってるの?」

で、明らかにおかしいから、ちょっと文句いうと、
「左手でかくのがポリシーなんですか?」
みたいに、私が偏った思想の持ち主みたいにいわれるけどね、
偏ってるのは、どっちなんだよ、っていったら、もちろん、私じゃなくて、字と、自動改札機が偏ってるわけですよ。
そしてそれを当たり前と思いこんでる側が偏ってるんですよ。

それを、さも私が偏ってるように印象操作しようとしてさ「右手で書けないんですか」とか「ポリシーなんですか」とか言って、
私を特殊な思想の持ち主みたいに言って。
そうやって、ちょっとでも損をしたくないんですよ。

まあ、もう、それは通らなくなりますよ。
あとね。「損をしたくない」人にききたいのだけど。

自動改札機のキップ投入口が右側にしかないの、それであなたは得をしているの?

もしあなたが、右手で杖をつくようなことになったら。
けっこう、自動改札機は障害ですよー。

私は、自動改札機はべつに。字にくらべたら、ぜんぜん苦痛じゃないけど。(まあ、いやといえばいやだけど)
むしろ、右手利きの人が、右手で杖をつくとき、自動改札はかなりうっとうしいと思うんですが。

自動改札機の右側だけってのは、左手利きにもかなり腹立たしいものがあるけど、むしろ、右手で杖ついてるひとだよね。

とても、あぶない。

で、いいんですか。
「左手にこだわるのはポリシーなんですか」とか
いって。
それで、右手利きの損をしたくないひとは得をしているんでしょうか。

けっきょく、右手利きのひとにとってだって、右手だけに都合の良い機械より、右手でも左手でも問題なくあつかえる機械のほうが、ぜったい得だとおもうんだけど。字だっておなじですよ。
「うるさい左手きき、だまれ」とかいうより、いっしょに考えた方が、ぜったい得になるんですよ。

だから、
「ポリシーなんですね。思想的な偏向なんですね」っていって左手利きの人をだまらせて、それで得をしたつもりなら、ちょっと考えがたりない。

いやでしょ。
自分が杖をつくときに。

「左手で杖を持てないの?」

とかいわれるの。
posted by なかのまき at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/38970207
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック