2010年07月21日

つるかめ算にさようなら

私立中学を受験した人とそうでない人をみわけるには、
「つるかめ算」ができるかどうか、
ということらしいです。
中学受験をしたひとにききました。

いや、「つるかめ算」てなんだよ、ってネットでしらべてみたら、
つるかめ算ににたことはたぶん、私も小学校でやったはずなのですね。リンゴが何個、ミカンが何個、っていうあれ系統の。

塾やなんかで体系的に「つるかめ算」として教わり、つるかめ算をやっているという自覚をもってやる層は、中学受験組らしいです。

で。
中学受験を経験した教室では、連立方程式のテストの時間に、注意事項として

「つるかめ算を用いて解かないこと」

って、注意書きがあるらしいですね。
なんだ。なんか、いろいろしらない世界があるな。
で、友達は
「つるかめ算でも解けるのに連立方程式を新しく覚え直さなきゃいけないのが苦痛で数学がきらいになった」
と言ってまして。
えー。

でも、たしかに、その友達は「つるかめ算」によって中学受験に成功してるわけで、「つるかめ算」は、りっぱな資財なわけですよ。
それなのに中学はいったとたんに「はい、つるかめ算はダメです。今日からは連立方程式」
とかつるかめ算を全否定されたら、それはたしかに、抵抗感があるかもしれません。
すみません。ただの憶測です。

うん。中学受験に勝つためには、つるかめ算が必要かもしれない。でも、つるかめ算の記憶にしがみつくあまり、連立方程式にいけなくなってしまうんだったら、塾になんかいかない方がいいとおもうし、中学受験に勝たない方がいいとおもうんです。
いったいなんのためのつるかめ算なのか。

いくらつるかめ算に成功しようとも
つるかめ算のむこうに、連立方程式があることを知って、いつかつるかめ算にさようならしなければいけないとも、知らなければならない。



えーと、なんの話かというと。

このあいだコメントで

「日本語学は、国語科の先生と連携をとったほうがいいですね。」

みたいなことを書いたけど、
しょうじき、無理じゃないか?
と。

なにかというと、漢字の話なんです。

こどもにとって、漢字の習得はかなり苦痛で。
でも、その苦痛にたえることを納得してもらうために、
国語の先生は
「日本語は漢字仮名交じりでないとかけない」
「漢字があると速読にやくだつ」
「漢字があるからわかりやすい」
「漢字は日本語の文化で大切なもの、たいせつにしなければいけないもの」
「漢字はおもしろい」
みたいなことを言って、こどもを漢字練習にかりたてるわけですよ。
もちろん上の説に、根拠はないんですよ。

で、何割かはその洗脳に成功して、漢字の習得に成功するわけですよ。
で、私の教室にくる学生さんは、その成功した人々なわけです。
で、その学生さんは、国語の先生になったりするんです。

そんな学生さんが、大学の教室で、せんせえに
「漢字なんか必要ってわけじゃない」
みたいなこといわれたら、そりゃ、
「ふざけんなきさま!」
ってなりますよね。
漢字の習得にかけたなんぜんじかんという時間と、手間。
ぜんぶ「はい、いみないー」っていわれたみたいな。
それはね。
「はい、つるかめ算はダメです。今日から連立方程式ね」
っていわれたときの、それの何倍もの。
つらさだろうな。
つらいよな。

でも、それって、私が悪いわけじゃなく、私を攻撃する学生さんだって被害者なわけで。
学校の国語科の先生は、嘘をつかないでほしい。
「日本語は漢字仮名交じり文でかくのがあたりまえ」
「漢字は日本語にぜったいぜったい必要なんだから、漢字が書けない人は恥ずかしい!」
みたいなことを、いわないでほしい。
それは、嘘なので。

でも、それをいわないと、きっと国語の時間って、なりたたない。
「漢字はぜったいに必要なんだもん」
っていわないと、あの何千時間が、耐えられないよね。
お互いに。

だから、私は国語科の先生と敵対はできても、提携はできないんじゃないかな。
私の声を、国語の先生や、国語の授業をうけてる人々に届けられる気がしない。


つるかめ算にしがみつく中学一年生をわらうことは簡単だね。
でも、じゃあ

漢字不可欠論にさようなら

できるの?
posted by なかのまき at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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