2010年10月13日

アリバイづくりに熱心ですね

大津由紀雄研究室編著『国際会議の開きかた』(2010・ひつじ書房)

大津由紀雄(おおつ・ゆきお)氏は言語学の人ですね。
で、ひつじ書房ってのは、言語学関係の本をいっぱい出してる出版社です。

で、国際会議の開きかた。


紹介するのは、
第1部 実践編
1.2 会議の公用語(pp.4-7)

ってところ。
引用します。


わたくしたちの研究室が主宰している東京言語心理学会(Tokyo Conference on Psycholinguistics,略称TCP)という国際会議の公用語は英語です。会議に関する情報はすべて英語で提供されます。たとえば、会議のウェブサイトはすべて英語で書かれています。発表希望者は英語で論文の概要を書いて応募しなくてはなりません。言うまでもなく、会議本体も英語で運営されます。そして、発表論文集も英語で書かれた論文を掲載します。


さようでございますか。
楽しそうで結構なことでございますね。


国際会議なのだから当然のことだとお思いの読者も多いでしょう。しかし、すべてが英語で執り行われるというのは国際会議であれば「当然」のことなのでしょうか? わたくしたちはそうは考えません。


ひつじ書房から出るような本を買う人が、「国際会議なら英語で当然」ってお思いの読者なら、そりゃ、たいへんなことですね。
あまりにも言語権への意識が低すぎる。え? ひつじ書房の本を買うような人(言語や言語学に興味ある人)が?
えっ……そうなの?


(略)
でも、英語という選択肢は大きな問題があります。それは、英語を母語とする人たちとそうでない人たちと間に不公平が生じるからです。その意味では、その言語を母語とする人がいない言語を会議の公用語とするのが理想です。エスペラントのような人工言語ならぴったりです。しかし、エスペラントの普及率を考えると、これまた現実的ではありません。加えて、エスペラントは印欧諸語を主な基盤として作られているので公平ではないという議論もできるかもしれません。


英語を母語とする人たちとそうでない人たちとの間に不公平が生じることのほかに、英語を第1言語とするひとたちが、地球規模でみたら、ありえないくらい金持ちばっかりだってこともいった方がいいんじゃないかな。
英語を第1言語としない人が英語に手間とヒマと金をつかえばつかうほど、ありえない規模の金持ちのところにどんどん金と人があつまるしくみなわけで、むしろそっちが大問題なんじゃ。

あと、エスペラント云々のところ、あきらかに蛇足でしょ。
「エスペラントは印欧諸語を主な基盤として作られているので公平ではないという議論もできるかもしれません。」て、金持ち連中の第1言語である英語を国際会議の公用語にすることかんがえたら、「印欧諸語を主な基盤として作られている」ということに由来する不公平感なんか、はるかにかすむと思いますが。
あと、エスペラントの普及率についてはちゃんと調べてもの言ってますか?
通訳・翻訳とか、そういう点でかんがえれば、わりと実用にたえうると私はおもいますが。

というか、なんか、エスペラントって、なんであんなに曲解されてるんだろう……という個人的感想。


(略)
つまり、英語を会議の公用語とすることは決して望んですることではないのです。同時通訳で有名な國弘正雄のことばを借りれば、英語を会議の公用語とするのは「必要悪」なのです。会議の参加者にその点を周知させることが必要です。


えーと、なんかよくわかんないけど。
この本の「公用語」って、どういうこと?

英語が公用語。はい。それはわかりました。
で、会議に参加する人は何語でしゃべるの?
英語? 音声をつかって英語でしゃべらないと発言権ないの?
通訳とか翻訳とか、いっさい無いの?

私が一番いいと考えるのは、
会議の開かれてる土地の言語を公用語にして、
通訳・翻訳にたっぷり手間とヒマと金をかけるのがいいんじゃないのかなあ。
通訳・翻訳は、その会議の行われる土地で現地調達するのが効率いいとおもうし。
日本だったら、「英語とナントカ語」の通訳より、「日本語とナントカ語」の通訳のほうがさがしやすいでしょう。(いや、そうでもないのか? このへんは土地によって事情があるかもですが)

「英語を自己責任で勉強して下さい。英語を話せないひとは会議にでられません」
より、ずっといいとおもうんですが。

あと、えーっと。音声言語しか考えてないの?
「英語が公用語です。英語をしゃべってください」
って、全員に言うの? 手話をつかう人にも?
おかしいでしょ。

いや、そうじゃなくて、通訳・翻訳ありきの「英語公用語」っていうことなのかもしれませんけど。
でも、それなら。べつに英語である必要ないよねえ。むしろ、積極的に英語を避ける理由はあるよねえ。金持ちをこれ以上太らせるな、っていう。
それこそ、エスペラント語でもいい。
私はまったく調べて無くて勉強不足なのですが、エスペラント語のネットワークをなめちゃいけないんじゃないか、とうっすら思ってます。

みんなに自己責任で英語を勉強させるより、会議の主宰側が通訳・翻訳の体勢をきっちりととのえる。

で、ですね。金の問題がのこりますね。
「じゃあ、その通訳・翻訳にかかる金はどうする?」

それについては、私に考えがあります。
懇親会です。
学会のあとって、なんかよくわかんない飲み会があるんですが。
その会費を、7000円くらいとる。
会場は、大学を借りれば。大学のせんせえがいれば、タダで借りられる大学もおおい。
で、近くのスーパーにいって、缶コーヒーを人数分買ってくる。
缶コーヒーじゃなくてもいいんです。麦茶でも。缶チューハイでも。
あと、玉子ボーロを1人に1粒、もしくは芋けんぴを1人1本、甘いものが苦手ならピーナツ1粒でもいい。渡して、
「ご歓談下さい」
っていう。

で、差額を通訳・翻訳にかかるお金にまわす。
これでいいでしょう。

酒が飲みたかったら二次会に自腹でいけばいい。


posted by なかのまき at 19:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
それは まずいでしょー。こんしんかい。
しよーげんごに おーじて、さんかひお かえる、ってのわ どーかしら。メジャーげんごわ たかくする(2まんくらい)。マイナーげんごわ ひくく(1000えんくらい)。さがくで つーやくなり かくほ。
Posted by kadoja at 2010年10月14日 00:21
じつは、だいがくいんせーのころ、懇親会がだいっきらいでした。
せんせえに「えらいせんせえとしゃべれるんだからぜったいでろ」といわれて、5せんえんくらい払って、よってたかってアカハラとセクハラをうける場。
なくなっちゃえばいいのに。

いまは、わたしは堕落してしまったので懇親会が大好きです。
Posted by なかのまき at 2010年10月14日 21:05
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